食器を集めるセンスも一流で、海外や国内で買い集め自分の好みで統一している。
周年行事を明るく前向きに
月日が経つにつれて、心の中に娘をとらえて”共に生きる”ことで落ち着きを取り戻した私たちは、一周忌と三回忌を手作りイベントにすることを計画しました。娘の思い出としっかり向き合い、楽しみながら一つ一つのプランを実行に移してゆくことは、何か娘と一体化し同化できるような充実した「時」を感じました。
先ず会場は娘との思い出の中で選定しました。一周忌は娘の誕生日の食事などでよく利用したホテルの和室宴会場を借りました。三回忌には娘が生まれ育った場所(大田区田園調布)に近く、子供のころいつも遊んでいた多摩川園遊園地の跡地にある集会場を借りて行いました。
導師には、どちらの時にも、私たちの古くからの友人で、娘とも面識のあった永平寺北アメリカ地区総監の秋葉玄吾師にお願いし、アメリカからお呼びしました。勿論、娘の法名「美光妙寿大姉」の命名者でもあります。
祭壇は、娘の好んだバラの花をいっぱいにアレンジし、私たちだけで飾り付けをしました。
一周忌では、娘の誕生からの歩みをVTRとBGMに編集し、参会者に披露しました。友人のプロ歌手にも心あふれる一曲を聴かせていただきました。
三回忌では、会場の中に絵美子の部屋を再現、アンティークのコレクションや洋服、アクセサリー、人形など遺品を展示、その中で、参会者の皆様にはそれぞれ娘の思い出を語っていただきました。最後に妻のシャンソン披露などもあり、どちらも暗いイメージではなく、出来るだけ明るく、娘の思い出を語る会としました。
このことは参会者に、悲しみから脱し、残された人生を一生懸命に生きている私たちを見ていただくことにもなりました。

来年は7回忌です。どんな趣向を凝らすか楽しみながらプランしようと思っています。

墓参も楽しく
娘が天国へ旅立ってから、私たちの遠出する場所は墓参の冨士霊園(御殿場市)になりました。東名高速で60分、毎月、月命日(17日)近辺に行きます。今まで一度も欠かしたことがありません。
富士の裾野にある広大な庭園墓地のため、お墓という感じは余りしません。4月の桜、5月のつつじの名所であり、秋の紅葉など四季を通じて富士山共々、私たちに娘と再会し語り合う場所であると同時に、気持のリフレッシュにも役立っています。最近は周辺のおいしいグルメや温泉めぐりも楽しみのひとつになっています。


ロイヤルコペンハーゲンのイヤーズプレート
絵美子の一生分(1970年〜2000年)が全て揃っている。







赤毛のアンが好きで清楚な中にもおしゃれで
気品のあるアクセサリーを集めていた。

そんな中で、ひとつの出来事がありました。
私たちのどん底の中で支え、励まし、共に過ごしてきた愛犬パディが娘の元へ旅立って行きました。
娘と別れてから5年目、「もう大丈夫ですね」と言わんばかりに、パディも突然の旅立ちとなりました。
今頃は天国で娘と再会し、思いっきり甘え、走り回っていることでしょう。
「ありがとう!パディ、君のお陰でどれだけ心が癒されたことか・・・。今は年老いた愛猫ジャックが君の代わりをしてくれています。」
ふり返りますと、私たちにとって人生最大の出来事であり、試練の時でありました。
「何故?」「どうして私たちが?」と半狂乱だった6年前。今は落ち着き、それぞれの人生にトライしてがんばっています。
娘の死によって、沢山の方の愛情と優しさに助けられ、新しい出会い、新しい世界を体験し、自分自身を見直すチャンスも与えられ、ある意味では「第2の人生」が・・・始まったといえます。
この出来事を忘れることは決してありません。しかし、悲しむことが供養ではなく、残されたものが、仲良く、愛情豊かに、布施の心を持って、力いっぱい生きぬくことが最も娘が喜んでいるであろうことを知りました。そして、いつかまた会える、その日を信じ、楽しみにして”生きる”ということが大事なのだと私たち流に理解しています。