絵美子の部屋。春には桜が見えた。



古い西洋人形。生きているように見える。いつも絵美子と共ににあった
五木さんの「人みな大河の一滴」にも力づけられる

もうひとつ、この時期に大いに感銘を受け、心が洗われ、目からウロコが落ちるように感じたのが五木寛之さんの講演CD集「人みな大河の一滴」(日本通信教育連盟 生活学習局)です。
悲しみと焦燥の中、眠られない夜に毎日このCDを聞き、心が少しずつ安らいで、開かれていくのが分かりました。
五木さん独特の人間に対する深い洞察力の中から、特に私たちのような境遇におかれたものが、死をどのように受けとめるかを学び、生きる自信と勇気を与えてもらいました。
こういう状況に置かれた私たちにとって「元気出せよ、がんばれよ、おつらいでしょうね」では慰めにならないことをよく理解された中で、マイナス思考のどん底が癒される、がんばらなくともいい励まし、勇気を持ってあきらめようという筆の進め方に感服させられました。


「人はみな泣きながら生まれてくるのだ」

「泣きながら生まれてきた自分が、ほほ笑みながら去っていけるような人生の旅でありたい」

「ため息は人生に対して後ろ向きの弱々しい行為ではなく癒される部分がある」

「朝顔が朝開くためには、それに先立って数時間の冷たい夜というものが必要」

「共感共苦」

「施すことで救われる自分」・・・等々

テディベアは特に好きで、価値あるものを多数収集している。
絵画や音楽鑑賞も一つの方法
絵や音楽からも立ち直るきっかけを見つけました。絵は葉祥明さんのものや個人的に興味を持っていた海外のリトグラフから気に入ったものを家のアチコチに飾ることで静かな心を取り戻し、作者の優しい意図を感じながら、娘の思い出につながる暖かい気分を味あわせてくれます。

音楽は懐かしく、美しく、若き日の元気なイメージを思い出させてくれます。日本の愛唱歌、懐かしのニューミュージック、クラシック音楽、オペラのアリア集、映画音楽、青春時代に胸踊らせて聴いたプレスリーやカントリーウエスタンが私たちをなぐさめてくれました。
そして、何年も後になってからですが、娘の残したCDを聴くことも出来るようになり、思い出を共有するような気持で感慨を新たにしました。




スヌーピーやミッキーマウスなど小さな人形を
集めるのも好きだった。